地震体験 その2

今回の地震ではスチール製のキャビネットがほとんど転倒して、けが人が無かったのは奇跡的だった。それらは全て一年前に別のビルから今のビルに引越して来た時に設置したもの。建物に備え付けのキャビネットに空きがなく、そもそも引越前の荷物を半分も収納するキャパが無いため、キャビネットすら足らなくて、ダンボールのまま積みあげてあったのだ。しかし、気になっていたダンボールは全て転倒せず、キャビネットは全て転倒した。もちろん、引越は上層部の命令。
また、緊急地震速報が鳴らない部屋があったのだ。まさに自分の居た部屋は鳴らなかった。自分はすぐにびびったので机の下に入ったけど、激しい揺れの直前まで立っていた人も居た。速報が鳴っていたら全員が身の安全を優先して初動できたはず。
災害時用備蓄食料の配布が一部の人だけに行なわれた事。自分たちはやっと夜10時頃にコンビニを渡り歩き、何もなくて、やっとココイチでカレーを買う事が出来た。そもそも、あのタイミングで備蓄食料を消費する事に疑問を感じる。もっと危機的状況まで温存するべきものだと思うのだが。また、会社の命令で残っているのに、早い時間からちゃっかり弁当を調達した人もいて、一つの部屋の中にこんなにも温度差があり、管理を放棄している組織もめずらしいと思った。